おはようございます。
今日、ご紹介したいのはこちらの本
1.なぜ?紹介したいのか
起業家のゴールとしてIPOではなくM&Aも増えていく流れであり、M&Aに関わる人にとって起業家の資本政策を考える入門書として超絶おすすめ!!
特に米国では起業家はIPOではなくM&Aをゴールにしている(らしい。本書より)
日本も米国に継いでこの流れは汲んでいくことになる。よって、日本では事業承継型M&Aが多いが、今後はIPOに代わる選択しとしてM&Aが増えるのであれば、M&Aに携わる人にはこんなIPOの世界があることは入口として知っておいてもよいだろう。
2.簡単なサマリ
1章:創業初期の資本政策上の注意点
高い持ち分比率の人がやめるときは資本政策上問題が起こるから、起業の時には今後のことも考えてちゃんと話あっておきましょう。
2章:シードラウンドの投資契約
投資契約書のひな型紹介
3章:優先株式を使った投資実績
優先株式って知ってますか。投資家にとって、起業家にとって良い制度なので理解しておきましょう。
4章:みなし優先株式
優先株式デメリットをさらに改良できる方法を考えていきましょう。
5章:持ち分是正
さらにいい方法を考えてみましょう。株式の種類によって発行価格は全く異なるものになる、理解することは大事ですが、わからないことは専門家に相談しましょう。
6章:スピンオフ・MBO
株式数の違いでスキームも変わる、M&Aや合併を考える上で理解しておくことは必要であるが、わからないことは専門家に相談しましょう。
7章:クラス株式、classA株
グーグル株で有名かもしれません。クラスA株とB株の違いを理解してみましょう。議決権を独占していることで経営スピードをあげることができる、一方でガバナンス体制を構築し、社外取締役を入れることで経営のかじ取りがあらぬ方向にいかないようにする仕組みを敷くことが求められている。
8章:ベンチャー投資ストラクチャー
VCの資本は家賃や給料に回っていく。内部留保に使われる資金よりも社会全体としてベンチャー投資があることで生み出される価値は大きくなる。
そのベンチャー投資を行う投資ファンドのr>gの資本の蓄積により資本主義の勝者になっていくことはまた別の機会に。
3.まとめ
以上がIPOの時に資本政策を決めておく上で知っておくべき論点として入門書としてかなり具体的な事例でイメージしやすく、今後のM&Aが起業家のゴールになる際に、各企業の携わる人も読んでおいた方がよいなとおもい紹介させて頂きます。
この本は旧版なので改訂版買いたい方は注意です。